【グローバルウーマンStyle】
【海外経験】+語学力・専門スキルを活かして、国内外でグローバルに働く!
ヘンドリック八千代さん (ツアープランナー、コーディネーター)
ヘンドリック八千代さん (インドネシア・バリ島在住)
コーディネーター、ツアープランナー
家族: 夫、 こども 3人
海外の都市での在住歴
インドネシア・バリ島(16年)、シンガポール(2ケ月)、米国・サンフランシスコ(1ケ月) 近い将来 米国サンディエゴへも予定あり。(子供の進学都合により)
ヘンドリックさんの旅行会社HP
Bali Duta Express
■この度は、上海からインドネシア・バリ島まで繋がった素敵なご縁を嬉しく思っています。 まずは、ヘンドリックさんのお仕事について聞かせてください。
はい、よろしくお願いします!夫の経営する旅行代理店で、国籍問わずお客様のコーディネーター/ツアープランナーとして働いています。 過去、日本の雑誌撮影、政府要人VIPなど担当、幅広い層からご愛顧いただいております。リピーター顧客からは旅行以外のご用命・ご相談を受ける事も多く、相談窓口 / 個人商社的な動きをする事も多いです。
■現在のお仕事を始めたきっかけを教えてもらえますか。
結婚を機にインドネシア人の夫が経営する旅行会社で日本マーケットを担当しました。その時に、日本へご挨拶営業に参りまして日本の旅行会社さんと契約・提携、現在に至ります。
その後、私自身は数年、旅行業から離れていましたが、この1年で再び担当するようになりました。
以前と少し動きを変え、現在は顧客ベースでよりお客様中心の個人ツアーの受注、アレンジをさせていただいております。
■インドネシアへ行く前は、どんな仕事をしていましたか?
外資航空会社で空港勤務でした。そこで夫に出逢いました。
■渡航した当時のことを教えてください。現地の印象や暮らしなど、どうでしたか?
東南アジアに関心の薄かった私が、まさか島国・インドネシアに暮らすとは!・・・これが最初の正直な気持ちでした。
結婚した1992年当時、ジャカルタには、すでに多くの駐在員家族が居住していましたが、夫の会社のあるバリ島には日本人がまだ少なかったんです。 インターナショナル系にお勤めの日本人ホテルマンや、冬の間だけ日本とバリを行ったり来たりする年配の日本人ご夫妻が、ごく少数いらっしゃるぐらいでした。
私自身は本来、暑さと湿気に弱い体質。南の島に関心のあるタイプでは無かったのですが、いざ住んでみると色々な発見がありました。これが案外と面白かったのです!笑
バリ島は、バリ独自の文化と西欧文化が上手に入り混じって形成されていて、思った以上に素敵だな、と・・。来たばかりの頃は、“アマンリゾーツ”等の品の良いホテル施設に驚きました。東南アジアに抱いていたイメージとのギャップが大きかったのです。「まさかこんなところに、こんな品の良いホテルがあるなんて!」という良い意味で、です(笑)
とはいえ、当時のインドネシアは、まだまだ政府色が強く、日本等の先進国と比べると閉ざされた印象の途上国でした。医療やお買い物等のライフラインはもちろんのこと、美術鑑賞など知的・芸術分化の欲求を満たす為には、隣国のシンガポールに飛んで行くのが都合が良く、シンガポールを訪れる回数が多かったです。
妊娠していた時期も、毎月の定期健診でシンガポールに飛んでまして、ライフラインに関しては、本当に頼れる存在。 長男が先日シンガポールの学校を卒業しましたので、シンガポールを訪れる頻度は今後少なくなるとは思いますが、いつまでも私にとって東南アジアにおけるオアシス、というステイタスであると思います。チャンギ空港に到着すると、やっぱりなんだか ”ほっ”とするのです。(笑)
そんなインドネシアですが、特筆すべき点は、オランダ植民地時代が300年強と長かったためでしょうか、歴史・文化背景で、意外に欧州の影響を大きく受けているところです。
インドネシアに暮らしていると、色々な場所で、ヨーロッパの建築物・インテリアなど、コロニアル調・エレガントな装飾を発見することがあります。 これは、暮らし始めて20年以上たった今でも、私にとっては「意外なお楽しみ」のひとつであり、日々生活する中でこうした物を発見することに、ときめきを感じています。(笑)
■食の面ではいかがでしたか?ご主人はインドネシアの方ですが、好みの違いや日々の食品調達など・・・。
夫は中国系のインドネシア人、いわゆる華人です。幸い食物の好みは合います。
当地での食事は、私は断然「日本食派」です。それ以外では、西欧の居住者も多い為、イタリアン、インターナショナルフーズ等大体のものは何でも有り、食に関しては豊富です。日本食スーパーも、小さめですがありますよ!
■なるほど、それは心強いですね。仕事では、どんなときにやりがいを感じますか?
数ある旅行社の中から弊社を選んでいただけた時です!
■困ったこと、難しいと思うことはありますか?
仕事なので何かしらあったとは思いますが、今は思い浮かびません!
■感動したエピソード、印象深かったエピソードなどあれば教えてください。
ごめんなさい、エピソードは特に思い浮かばないのですが・・・、
旅行の仕事でお答えすると、人生は「旅」のようなものと常に思っています。私は仕事を通じて、日常とは異なる「非現実の世界(旅)」にお客様をいざない、そしてお客様は、いつもと異なる環境で心身共にリフレッシュする。
お客様によっては、旅の期間にご自身を振り返り、見つめ直し、新しい何かへのチャレンジやインスピレーションに気が付いたり、明日への活力へと繋がっていかれることもあります。
旅の仕事を通じて、時には「人生の旅」のお手伝いの一旦を担えることに、喜びを感じています。
心に残る「思い出」と「満足」はプライスレス。こんな機会を提供させていただく仕事は、素晴らしいと思っています!
■ヘンドリックさんは、三人のお子さんの子育てをしながら、海外で働いてきました。インドネシアは、子供を持ちながら働く女性にとって、どんな環境でしょうか?
私にとってインドネシアの利点は、子供を持つお母さんたちが多く活躍しているという点です。
ママたちは忙しく、そして、やり甲斐を持って仕事をしていまして、家庭では皆、お手伝いさんとベビーシッターを上手に使っています。私達、外国人にとってはローカルのお手伝いさんやベビーシッターを使うのは言葉・風習・価値観の相違などあり、決して簡単な事ではありません。ですが、インドネシアでの生活の中で、彼女たちの力を使わない手はないです!
■インドネシアという環境での生活、そして国際結婚でいらっしゃいますが、お子さんたちの育児や教育で、何か意識していることや、「こうしよう」と心がけていること等はありますか?
国際結婚カップルから産まれた子供だから・・・という意識は特にないですが、子供たちが大人になり世界中のどこにいても活躍する人材になってほしい、とは常に思っています。
ですので、事あるごとに子供たちには 『世界中が活躍の場』であること、視野を広く持つことを伝えています。子供たちにとってはプレッシャーかもしれませんが、母親の役目として、本人たちの心に響くよう直球で伝えてます(笑)。
■今後の目標や夢を教えてもらえますか。
「旅」はインスピレーションを得る絶好の機会です。 旅行会社がツアーをパッケージ化していくものではなく、個人個人の希望に沿った、お客様が主役となるテーラーメイド・アレンジで、様々な「JOURNEY」のお手伝いをしていきたいと願っています。
それから、個人商社的な動きを、今後は、会社組織として行っていきたいとイメージしています。
仕事は一人ではできません。一緒にアイデアを出し合うパートナーたちに出会いたいと願っています!
■最後に、これから海外へ出て働きたい女性や起業にチャレンジしたい!という女性の皆さんへアドバイスをお願いします。
「自分で自分のリミットを作らない!」を基本に、キリキリせず、にこやかに。
女性特有のエレガントさでまいりましょう!です♪ ありがとうございました。
(2013年11月 インタビュー、構成: 茉莉花)