Vol.2 あいだゆうこさん (税理士、外資系会計事務所勤務)


あいだ ゆうこさん(東京都在住)

税理士、外資系会計事務所勤務
 
■家族: 夫、長女(13)、長男(5歳)
■海外在住歴:200710月~20113月(36か月・上海)、19979月~200212月(53か月・大連) 
■現在の職業:税理士
■海外渡航前の職業:税理士アシスタント 
 


■現在のお仕事について教えてください。
 

A.企業の会計に関わるサポート、アドバイスをしています。 

 

■やりがいを感じるのはどんなときですか?
 

A.専門家としての視点で回答を求められたとき、クライアントの期待以上の回答をして喜ばれたときです。 

 

■どのような勉強、準備、努力をしましたか?
 
A税理士試験合格は独学では無理だと判断していたため、1回目の大連駐在時に、帰任前の約1年間、簿記1級の勉強を独学でしました。(1点足りずに不合格でした。)
 
1回目の大連駐在から帰国3か月後に、会計事務所にアルバイトとして入所し、同時に税理士試験の勉強を始めました。
税理士試験は5科目の科目合格制度ですので、私のように子供がいてどこまで出来るかわからない状況では1科目でも多く取れれば将来に役に立つだろう・・・というくらいの気持ちで始めました。結果、運よく5年間かけて一年に1科目ずつ、5科目全て合格することができました。
 

2回目の上海駐在では、既に税理士試験に合格していたこともあり、実務について働きたいと考えていましたが、環境がなかなか許さなかったので、独学で中国の会計・税務の勉強をしていました。そのことが現職につながっています。

   

■勉強や準備をする上で、大変だったこと、苦労したことがあれば、教えてください。
 
A.勉強をする時間が非常に限定されていたのは、大変でした。更に、上の子が喘息で入院してしまった時が3度ほどありました。その時は病院から職場へ向かったり、病院の消灯時間後にベッドサイドのうす暗い明りで勉強したりと大変でした。
やるべきことをいかに効率よくこなして勉強時間を捻出するかが、常に課題でした。 

 

■どのようにして、苦労を乗り越えましたか?どのようにやる気を維持しましたか?
 

A.税理士試験は1年に1回しかないため、1年中常に勉強を続けていたので、税法が常に頭の中をくるくる回っているような状態でした。しかし、試験が終わった直後の2週間は、全くそうしたことを考えずにリラックスして大好きな読書を楽しみました。大変な勉強期間は、子供たちの笑顔や成長が一番の励みになりました。

 

 

■両立の為にどのような工夫をしていますか?
 
A. 両立が大変で追い詰められた時には、必ず自分の優先順位を思い出すようにしていました。その優先順位とは①育児②勉強③仕事です。
 
私 の場合は、仕事がとても面白く、つい仕事にのめりこんでしまいがちでしたが、育児は失敗した時に取り返しがつきません。育児に失敗という定義はないかもし れませんが、仕事をしているからといって育児をおろそかにすることだけはしないように言い聞かせていました。そういう意味では(耳が痛いこともありました が、)「子供を優先にしなさい」という母親の忠告は、私にとってはとても有難かったです。

 

 

■家族の協力は得られていますか?
 

A.主婦は試験勉強中も、家事・育児と毎日こなすべき仕事が山積みです。

それは試験直前でも同じなので、税理士試験を受け始めて3年目~5年目の試験直前は、夫が子供たちを連れて日本へ帰省してくれました。おかげで、試験直前の数日は試験勉強に集中でき、ありがたかったです。

 

 

■帰国後にお仕事へ復帰したい皆さんにアドバイスをお願いします。
 
子どもが生まれてからは、育児と家事、仕事との両立は確かに大変ですが、そのうち子どもは大きくなるので、比較的時間に余裕がある駐在中は、将来を考えながら計画的に少しづつ準備するといいと思います。
 

駐在期間が長くなると、「どうせ帰る頃には、ただのおばさんだから・・・」とか「今更がんばれない。」などと言う人もいますが、興味のあること、できること から始めてはいかがでしょうか。女性の働く環境も、少しづつ変わってきています。年齢や子どもがいるからと諦めずにチャレンジしてみてください!