<Kurasiaウーマン・コラム連載>  上海駐在中 フルーティスト  小島まりえさん

上海駐在生活満喫中!駐在妻コラム

 

『住めば都!まりえ流・チャイナライフの楽しみ方』

 

ープロフィールー

小島まり絵 フルーティスト。

名古屋芸術大学音楽学部フルート専攻修了。卒業後、ヤマハ株式会社へ入社。ヤマハ吹奏楽団にて首席フルート奏者を務める。 2011月年7月より上海在住。2010年生まれの男の子の母。

◆小島さんブログ:  Maries Blog  http://small-island.jp/marie/

 

New! 2015.06.26掲載

 

皆様、こんにちは。ご無沙汰しています。

最後の記事が年末だったので、半年もの月日が流れてしまいました。

 

年末年始の一時帰国の際、年明けすぐに息子が腕を骨折してしまい、その治療のために、一月いっぱい日本に滞在していました。

上海に戻ってからも、息子のケガのことが頭から離れず、正直なところ、記事を書く気力が湧かなかったのですが、そんな中、二月中旬に春節連休を迎え、そして三月一日、なんと夫が本帰国辞令を拝命したのでした。

 

なので、春節前ぐらいから本帰国後の生活拠点となる東京について調べ始め、三月に入ってからは引っ越し準備や送別会で慌ただしく過ぎ去り、三月末に本帰国、四月あたまから日本での新生活をスタートさせています。

 

生活立ち上げと私の復職準備で、あっという間に三ヶ月たってしまいましたが、これからまた上海生活を振り返り、皆様のお役に立ちそうな内容や、本帰国に絡む情報から日本での生活立ち上げまで、少しずつ書いていきたいと思っています。

 

 

そんなわけで今回は、上海(中国をはじめ海外)で生活するにあたっての「リスク」について書いてみます。

まず初めに、うちの息子が一時帰国中の日本でケガをしてしまった時のこと。

我が家の場合、駐在生活中の現地での医療費は、会社が加入してくださっている保険で全額賄われるのですが、上海へ発つ前に、たまたま私の医療保険を見直す機会があり、ついでに、一歳になる前だった息子の学資保険に加入し、更におすすめされた子供の医療保険にも加入したのでした。

 

大きな病気になってからでは入れないと言うし、これから海外へ行くということもあって、お守り代わりに入ったのですが、今回の息子のケガは、手術が必要なほどの骨折で、この医療保険にお世話になったのでした。

 

もしこれが上海でのケガだった場合を考えると、会社が加入している保険会社から全額出していただけるのですが、中国の中でも一番の国際都市である上海ですら、やはり海外で手術や治療を受けるとなると、いろいろなリスクを考えてしまうので、もしかしたら今回の手術も日本へ一時帰国してから受けるという選択をしていたかもしれません。

 

幸いにも日本でのケガだったので、日本で手術を受け、約三週間その病院で経過を診てもらい、診断書やレントゲン写真のデータをいただいて上海へ。

戻ってからは、いろいろな方からいただいた情報を元に、上海のユナイテッドファミリー病院の整形外科を訪れました。

 

その頃調べた情報では、上海には日本人の整形外科の専門医はいらっしゃらないようで、評判のいい所は上記や、中国系総合病院の国際部などでした。

もちろん、日系クリニックなら日本語の話せる中国人の専門医がいらっしゃると思いますし、いらっしゃらなかったとしても、紹介してくださるようです。

もしも具体的な病院の情報が必要で探していらっしゃる方がこの記事をお読みでしたら、Kurasiaさんへお問い合わせいただければ、詳しい情報をご連絡させていただきます。

 

ちなみに息子の腕は、三月頃にはすっかり治っていて、今は毎日、日本の幼稚園で元気に走り回っています()

ケガをした時は、私自身が絶望的な心境でしたし、「ケガをした」という事実だけではなく、息子や私を取り巻く環境についても、「リスク」として危機管理すべき点があったことに気がつきました。

 

一つ目は、幼稚園の保育料。

一月を丸々一ヶ月欠席することになってしまったので、既に支払っていた一ヶ月分の保育料を払い戻し、もしくは二月分としてもらえないか、無理は承知で園に相談してみましたが、やはり規定として定められているため不可能でした。

 

上海の日系幼稚園へ通っていた息子、会社から補助を出してもらえるものの、日本の私立の幼稚園と比べたら、○倍もの金額を払っていたので、ほんの一部でもなんとかならないかと思ったのです。

 

息子が通っていた園は、三ヶ月分をまとめて銀行振込する形で、「一度支払った保育料は、どんな理由であっても返金できない」と定められていました。

他の園へ通う友人に聞いてみたところ、一ヶ月分を前月末までに幼稚園へ現金を持参する所もあったので、例えば、妊娠・出産で長期間一時帰国する予定のある方などは、幼稚園選びの際、そういう点も考慮された方がいいかもしれません。

 

二つ目は、日本から上海への復路の航空券。

これもまたお金に関わる話なのですが、一時帰国の際は、上海発の往復チケットを買っているため、購入した時点で復路の日時も決まっています。

高いチケットを購入すれば、「復路は何日間/何ヶ月以内なら変更可能」となっていますが、我が家は毎回格安チケットにしていたので、今回も復路の日時を変更できる期間が短く、結局、元々の往復チケット代の半額ぐらいの金額(の息子と私の二人分)を追加代金として支払うことになってしまいました。

 

なかなかこれをリスク管理として、事前に高いクラスのチケットと購入するのは気が進まないと思いますが()、今回の我が家のように予期せぬトラブルではなく、事前にある程度変更が予想できるような用事があるのなら、初めから変更できる範囲の広いチケットを購入されることをおすすめします。

もしくは、LCCの片道チケットを購入するという方法もありますよね。

余談ですが、我が家も中国国内や香港・九州への旅に使っていた春秋航空が、中部国際空港や羽田にも就航するようですね。

実家が愛知県の私としては、もっと早く就航してくれればよかったのにー!と思ってしまいました()

 

 

次は、全く異なるリスクについてです。

我が家が思いがけず長期一時帰国していた一月中旬、上海では日本人学校の通学バスが、公安からの警告によって運行できなくなるという大事件が起きていました。(もともと上海市から、指定の通学バスへの変更を通達されていたそう。)

 

それまでは、上海市内のどこに住んでいても、旅行会社が運行している通学バスや、住んでいるマンションのシャトルバスが運行されていたのですが、それらが一切禁止となり、行きも帰りも学校まで保護者が送迎しなければならなくなったそうです。

中には、浦東にある中学校へ、浦西の端から通学バスで通っていたため、母親が地下鉄に乗って一日二往復しなければならなかったという話も耳にしました。

息子が通っていた幼稚園は、四月から指定バスに切り替わることになっていて、その運行が早まったものの、我が家が上海へ戻った二ヶ月間は影響ありませんでした。

今年度(2015年度)からは無事、指定バスでの通学が始まっているそうなので、今後このような事態になることはないとは思いますが、ここで考慮すべきリスクは、子供が毎日通う学校や幼稚園のなるべく近くに住むべきか?という点です。

 

私が上海に住んでいた四年弱の間にも、どこどこの幼稚園の通園バスが事故を起こしたとか、ゲリラ豪雨で記録的な大雨が降り、水はけの悪い上海市内の各所で水路が氾濫し、バスが立ち往生してしまい、子供が帰ってくるまでに何時間もかかった、もしくは親が途中まで迎えに行った等、聞いたことがあります。

それらは日常的に起こることではありませんが、例えば子供が体調不良でお迎えに行かなければならない時、上海市内は少しでも雨が降ると、タクシーが全然捕まらなくなりますから、可能であれば、学校や幼稚園のなるべく近く、もしくは公共交通機関で行き来できる場所に住む選択をした方が、当然不安は減りますよね。

 

リスクに備えると言えば、私が駐在していた四年弱の間に、日本でも大きく報道されていた反日デモに見舞われた期間がありました。

上海ではそれほど大きなデモには発展しませんでしたが、在日領事館から「不要不急な外出は控え、なるべく自宅で待機すること」等の通達が出ていたため、中国国内の他の地域で一番騒がれていた頃は、一週間ほど、住んでいたマンションの敷地内から出ない生活をしていた記憶があります。

 

その頃は、タクシーの運転手に「日本人か?」と聞かれるだけでも怖かったし、外ではなるべく日本語を話さないようにしていました。

中国の中でも上海は、若者が多く、国際都市なので、実際に嫌な思いをするような出来事はありませんでしたが、その頃は、「海外で暮らす=日本以外の国で生活する」ということは、このような事態になることもあるのだと改めて認識させられました。

 

リスクについて書いていると、どうしてもネガティブな方向へ流れがちですが、実際に上海で生活をしていて、このようなことが起きたのはほんの一部分であって、基本的には、これまでのコラムで書いてきたような、楽しく充実した毎日でしたので、これから上海への渡航を考えていらっしゃる方は、リスクを想定した上で日々の生活を満喫できると思っていただければ幸いです。

 

小島まり絵


 

2014.12.16掲載

 

皆様、こんにちは。

12月に入り、冬らしい寒さになってきた上海ですが、先月、久々に上海を離れ、中国国内旅行へ行ってきました。週末の一泊二日の弾丸旅行、中国らしさを満喫してきましたよ!

というわけで今回は、中国国内旅行について書いていきたいと思います。

主に現在中国(特に上海)にお住まいの方、ご参考にしていただければ幸いです。

 

前回書いた通り、大型連休(国慶節・春節)は日本へ一時帰国したり海外旅行をするので、我が家が中国国内旅行をするのは三連休がほとんどです。

毎年春に三つの連休があって、一つ目は三月末から四月頭にかけての清明節、二つ目は四月末から五月頭にかけての労働節、三つ目は五月末から六月頭にかけての端午節です。

九月にも一つ、中秋節という三連休があります。

 

日本で言う年末年始(十二月末から一月頭)は、会社によって違うとは思いますが、うちの夫の場合、毎年四日間か五日間の連休になっているので、私と息子はその前後で長めに一時帰国して、お正月は日本で過ごしています。

 

下記に、我が家が上海に住んでからの連休の行き先を時系列でまとめてみました。

海外旅行についての詳細や、航空券の購入方法については、前回のコラムをご覧下さい。

こういう時に過去の行動を振り返ることができるので、「ブログをやっていてよかった」とつくづく実感しました()。以下の行き先名は、ブログの代表的な記事へリンクしていますので、ご興味のある方は旅行記もお楽しみ下さいませ。

 

 

2011年】

 

私と息子は七月に引っ越してきたため、春の三連休はまだ日本、中秋節が初めての連休で、初のフルートコンサートをしたり、上海蟹を食べに行ったりと、上海での生活を満喫しました。

 

・国慶節 グアム (日系旅行会社のツアー)

 

2012年】

 

・春節 フィリピンのセブ島 (日系旅行会社のツアー)

・清明節 初めての国内旅行、アモイコロンス島福建土楼 (日系旅行会社のツアー)

・労働節 西安 (一緒に旅した友人家族がCtripで手配してくださり、この時から我が家も個人手配をするようになりました。)

・端午節 夫が参加している吹奏楽団の演奏会があり、上海で過ごしました。

・中秋節 この年は国慶節とつながった連休となり、三連休はなし。

・国慶節 ハワイ (Ctrip、アシアナ航空でソウル経由ホノルルへ)

 

2013年】※2012年秋から続く日中情勢不安のため、前半は国内旅行を避けていました。

 

・春節 サイパン (日本発着のツアー)

・清明節 海南島 (Ctrip)

・労働節 九州 (春秋航空で佐賀へ)

・端午節 夫が日本出張のため、一緒に一時帰国。

・八月の週末一泊二日旅行 昆山市の澄湖费尔蒙酒店へ。(VACATION CLUB)

・中秋節

  1. 秋節の一週間前、来海していた両親と共に蘇州日帰りツアーへ。(日系旅行会社

  2. 銭塘江の大逆流と水郷「西塘」へ。(日系旅行会社の日帰りツアー)

  3. 一泊二日で、水郷「朱家角」の近くに位置する太陽島へ。(VACATION CLUB)

  4. ・国慶節 台湾 (Ctrip)

 

2014年】

 

・春節 オーストラリアのケアンズ (日本発着のツアー)

・清明節 上海市内で引っ越した直後のため、自宅の片付け。

・労働節(夫の会社は四連休でした。) 香港 (春秋航空)

・端午節 ハルピン (春秋航空)

・中秋節 夏休みの一時帰国から戻ってすぐのため旅行はせず、上海でレストランウィークを満喫しました。

・国慶節 タイのプーケットと周辺の島々 (Ctrip)

・十一月の週末一泊二日の弾丸旅行 景徳鎮市 (Ctrip)

 

2013年から使っているVACATION CLUBとは、日本人向け会員制の高級ホテル予約サイトです。詳細は、こちらの記事をお読み下さい。

 

こうして過去を振り返ってみると、我が家はやっぱり旅行好き()

せっかく中国に住んでいるのだから、日本からはわざわざ行かないであろう地や、「中国と言えば」という都市はおさえておきたいと思っています。

 

とは言え、首都である北京は行ったことがないのですが、夫は出張でよく行っているからあまり行きたがらないことと、やはり北京へ行くなら日本語ガイドさんが同行するツアーで行きたいので、最近の為替レートを考慮すると、いつか日本へ本帰国した時に日本からのツアーで行った方が安く行けそうな気がしているからです。

 

年末年始は日本へ一時帰国するので、次の連休は、2015年の春節。

今のところ春節も日本へ帰国する予定ですが、時間がとれるようであれば、また日本からどこかへ旅行するかもしれません。

 

私にとって旅行は、旅している時はもちろんのこと、「次はどこへ行こうかな?」と計画している時からが旅の始まりで、旅先で買ってきた物を自宅で楽しんで余韻に浸るところまでもが旅だと思っています。

長い人生の旅路、世界中のいろいろな場所へ立ち寄り、できるかぎり多くのことを体験したいものですね。

 

小島まり絵

 


 

2014.11.11掲載

 

 

皆様、こんにちは。

 

忙しく過ごしているうちに11月になってしまいましたが、10月初旬の国慶節のお休みに、旅行に行ってきました。 この時期は毎年、一週間ほどの連休になるのですが、我が家もプーケット周辺の島々を訪れ、心身ともにリフレッシュしてきました。

 

(ご興味のある方は、ブログの旅行記もお楽しみくださいませ。この記事からスタートしています。) ・・・というわけで、今回のテーマは「旅行」です。

 

 

 

中国は年に二回、一週間程度の大型連休があって、一つ目が先に書きました国慶節、二つ目が日本で言う旧正月にあたる春節です。その二つの連休の我が家の過ごし方は、上海に住んで三年半、どちらも毎回、海外旅行へ行くか、日本へ一時帰国しています。

 

上海で過ごしたり、中国国内旅行へ出かけるという選択肢もあるのですが、この二つの大型連休は、日本で言うお盆や年末年始の連休にあたるため、旅費がものすごく高くなります。

 

日本に住んでいると、「中国=物価が安い」と思いがちですが、実際に住んでみるとそんなことはなくて、特に旅行代は、中国国内旅行をする場合、日本で国内旅行をするほどの費用がかかってしまうのです。日系旅行会社の日本人向けのツアーはもちろんのこと、個人で飛行機やホテルの予約をインターネット上で手配をしても、それなりの金額がかかります。さらに、この二つの連休は、中国人の方々も故郷へ帰るため、交通機関が混雑することもあり、中国国内旅行は避けたくなってしまいます。

 

上海から海外旅行へ行く場合も、やはり日系旅行会社の日本人向けツアーがたくさん販売されます。

 

 

 

上海へ来た当初はそのようなツアーを利用していましたが、月日が経つにつれ、日本への一時帰国の際の航空券を、日系の代理店を通さず、中国最大のオンライン旅行会社(Ctrip http://jp.ctrip.com/)で直接手配することを学び、日本以外の海外旅行へ行く際も、そのサイトでチケットを取るようになりました。もちろん、それが最安値ではない時もあるので、日系旅行会社でも見積もりを取って、価格・フライト日時・乗り継ぎなどを比べて納得のいく方で予約しています。

 

 

 

上海の浦東国際空港は、世界中の航空会社の便が就航していますが、その中でもやはり行きやすい(=安くて近い)地域とそうでない地域があります。

 

あくまで私個人の感想ですが、距離的に遠い南米や南アフリカはもちろんのこと、ハワイ・グアム・サイパンをはじめとするアメリカ圏、そして欧州やオーストラリアは高いように思います。 逆に行きやすいのは、香港・台湾・ベトナム・シンガポール・タイ・フィリピン・マレーシア・インドネシア辺りの東南アジアでしょうか。

 

 

 

香港・台湾・バンコク・プーケット・シンガポールなどは、中国の格安航空会社(LCC)の春秋航空(http://j.springairlines.com/jp)が就航していますし、それ以外にもキャセイパシフィック航空のLCC、香港ドラゴン航空などもあり、香港経由で安く行けたりします。 ちなみに春秋航空は、札幌・茨城・大阪・高松・佐賀にも就航しているので、日本へも安く行くことができます。

 

ただネックなのは、預けられる荷物の量の少なさ。

 

買い出しを目的とする一時帰国の場合は不向きなので、中国の三連休の際、旅行目的で佐賀便を一度利用しました。

 

 

 

日本に住んでいた頃は、海外旅行へ行こうと思った時、各旅行会社で販売されているパッケージツアー以外で行くなんて、考えたこともなかった(ツアーの方が安いから)のですが、上海に住み始めてからは、全て個人手配するようになりました。

 

日系旅行会社のツアーだと高くなりがちだから、というのが大きな理由ではありますが、外国に住んでいる今は、ある意味、毎日の生活そのものが旅行の一部でもあります。

 

 

 

例えば、中国の交通事情では、歩行者が優先されないのがあたりまえですので、自分が徒歩で交差点を渡る時ですら、自らの判断力が必要とされます。

 

車が右折する場合(車は右側通行)、信号が赤でも右折することができるため、自分(歩行者)が渡ろうとしている交差点の信号が青だったとしても、横断している道路側の右折車が曲がってきますし、更にバイクは自転車と同じ扱いのため、信号とは関係なく進んでくる上に、歩道をも走行するという、危険極まりない状況です。そんな交通事情なので、信号だけを見て横断していては危険で、外を歩く時は、常に周りの状況をしっかり把握して、自分で判断して動かないと、交差点を渡ることすらできないのです。 自分で判断しなくても、信号を信じて渡れたり、周りが譲ってくれる日本では、考えられませんよね。

 

日々、そんな中で生活しているので、自己判断力が磨かれると言うか、「中国では、自分の判断で行動しなければ何もできない。何をするにも自分の意思で行動しなければ始まらない。」と感じるようになりました。

 

 

 

そんな非日常な体験が日常となり、中国という「外国」で暮らしていると、ここから海外旅行へ行くことが、それほど大きなハードルとは感じなくなったような気がしますし、自分が行きたいと思った場所へ行くために、自分で計画を立てて予約をして行動することが、それほどがんばらなくてもすんなりできるようになったように感じます。

 

 

 

あとは、少しだけ中国語ができるようになったことと、上海のホテルやレストランでは英語を使うことがあり、さらに私の場合は、息子が幼稚園の英語クラスへ通っていて、担任の先生がアメリカ人ということもあって、日本にいる時よりは英語を使っているため、英語+中国語という、日本語以外の二カ国語を話せるようになった点も、海外旅行のハードルが低く感じる理由かもしれません。

 

実際に先日のタイ旅行で、英語よりも中国語を聞いて理解できた場合もあり、中国人と間違われて助かったことが何度かありました()

 

 

 

旅をしていると、そんなちょっとした経験の積み重ねで、少しずつ自分に自信をもつことができるように思います。それは、上海での生活も同じ。

 

日本で生活していた頃の私は、自分を他人と比べてばかりで、会社という小さな世界の中での自分しか見えていなくて、いつも人からの評価や人目を気にしていたような気がします。それは、そのまま日本に住んでいたら気がつかなかったことなのかもしれません。

 

中国という、日本とは全く異なる文化の国に住み、会社から一時的に離れることにより、自分という人間を客観的に見つめることができて、これまでの価値観がガラリと変わりました。

 

 

 

自分の幸せは、自分で決めるもの。

 

人から見た自分や、社会の枠の中での立ち位置ではなくて、自分の尺で物事を判断して、自分が思う道を自分の足で進み続けること。

 

私は全てにおいて自由で、世界中どこへでも行くことができるし、国籍や場所やお金に縛られる必要なんてない。

 

そう、あの映画の名曲の歌詞のように、「ありのままの自分になる」ことが大切。

 

そんな、自分の人生を歩んでいく上で一番大事なことを、ここ上海に住むことによって、改めて思い出すことができました。

 

 

 

上海に住み始めて、三年四ヶ月になる私。

 

来たばかりの頃は、マイナスなところばかりに目がいってしまっていたけれど、今となっては、よほどのことでないかぎり気にならなくて、それどころか、知れば知るほど上海や中国が好きになっていく日々。 だけど、この生活は永遠ではなくて、限られた数年だけのこと。

 

ここ上海で行く先々も、一度しか行かないかもしれない場所がほとんどだろうし、日本からの旅行では行かなさそうで、住んでいるからこそ行ける場所がたくさんあります。

 

目的があって行った場所だけでなく、何気なく通った道だって、もしかしたらもう二度と通ることはない道かもしれません。

 

そう考えていくと、もっともっとたくさんの場所へ出かけたいし、ここ上海で、そして中国で過ごす時間をもっと濃いものにしていきたいと感じます。

 

 

 

それと同時に、海外で暮らすというチャンスをいただけたことに、心の底から感謝したくなります。

 

日本で暮らしていたら気づかないこと、海外旅行へ行っただけでは感じないこと、そんな多くのことを日々の生活で学ばせていただいています。 ここ上海で得た全てのことが、これから先の人生を生きていく糧となるような気がしています。

 

長くなってしまいましたので、中国国内旅行については次回書きたいと思います。

 

 

 

小島まり絵

 

 

 

 

New! 2014.10.03掲載

 

皆様、こんにちは。

雨が降る度に秋めいてきている上海ですが、日本の秋の味覚が恋しい今日この頃です。

 

一ヶ月もの長い間にわたり、息子と二人で一時帰国していた夏休み。こんなに長い期間を実家で過ごしたのは、就職で実家を離れて以来、初めてのこと。

本帰国したら元の会社に復職する私としては、これから先の人生でも、夫が海外駐在中しか体験することのできない貴重な時間なのだということを実感しました。

 

帰国時に会った友人達からよく聞かれたのは、「中国に住むってどうなの?」ということ。

 

私は必ず「毎日楽しくて充実してるよ」と答えるのですが、次に必ず聞かれるのが、「何がどう楽しいの?」

そこからは具体的に説明するものの、サラリと話しただけではその魅力が伝わらないし、かと言って、日本に住んでいる友人に中国で生活することのメリットを力説しても、ただの自慢話になってしまいそうで、何をどこまで話すのか迷ってしまいました。

なので、日本に住んでいると、中国在住者から率直な意見を聞ける機会はなかなかないのかもしれないと思い、今回は私なりの、上海に住んでいて楽しいと感じる理由を具体的に書いてみることにしました。

 

まず第一に、人間関係において、日本に住んでいるよりも気楽に生活できること。これは、2014.01.10のコラムに書いているので、そちらをお読み下さい。2014.06.30のコラムでも「心の自由さ」について書いています。

 

次に、子育てのし易さや教育環境の良さについて。こちらも2014.02.28のコラムに書いているので、まずはそちらをお読み下さい。

うちの息子は、日本で言う幼稚園の年少にあたる学年ですが、幼い頃から英語に興味があったので、日系幼稚園の国際クラスへ通っていて、先生はネイティブのアメリカ人という恵まれた環境で学ばせていただいています。

 

上海は国際都市なので、もちろん日系ではない各国のインターナショナルスクールもありますが、「日系幼稚園の中での英語(中国語)教育」という、日本の幼稚園と同じ教育方針だから安心できると思い、我が家はそこを選びました。

もう一つ追記したいのが、上海の日本人学校のレベルについて。

 

上記の通り、我が子はまだ幼稚園なので、あくまで小学生・中学生ママさん達から聞いている話ですが、日本全国の小学校の平均よりも学力の水準が高くて、学校自体の雰囲気も落ち着いているそうです。

ここからは、日常生活で楽しいと感じることを挙げていきます。

 

〇外食

国際都市上海では、中国各地の中華料理(上海料理・四川料理・湖南料理など)はもちろんのこと、世界各国の本格的なお料理を食べられます。

和食は日本の有名店の支店がいくつもありますし、私が特に感じるのは、東南アジア系のレストランのおいしさです。現地人のシェフがいて、本格的な味を楽しめるお店が多数あります。また、日本に比べたらホテル内のレストランの敷居が低いこともあり、洋食系のお得なランチセットがあったり、中華レストランでは飲茶ブッフェをしている所も多いですし、ホテルは食材の面での安心感もありますし、基本的にはお手洗いも綺麗です()

上海では半年に一度、「レストランウィーク」という、上海中の一流レストランが一律料金でのランチやディナーでエントリーして、それをお客さんが評価する、おいしくてお得なイベントも開催されています。

 

そしてもちろん、日系のお店や高級店だけでなく、中国現地人の方々で賑わっているローカル店や屋台も楽しめます。

身近な所としては、タピオカ入りミルクティーやアイスティー(中国茶含む)買えるジューススタンドや、マンゴースイーツを手軽に楽しめるカフェなど。

 

〇ショッピング

2014.07.25のコラムの「上海の買い物事情」でも少しふれましたが、百貨店やショッピングモールでの買い物以外で、中国では、それらの小売業の方々が仕入れているような「市場」や「問屋」にて、卸価格で買うこともできます。海外ブランド(日本を含む)のタオル・クッション・衣類・雑貨・靴やカバンなどは、いわゆる「工場からの流れ物」を扱うお店があって、びっくりするような安さで買うことができます。

 

それこそが、中国ショッピングの醍醐味で、上海在住の一番の楽しみなのかもしれません。

 

また、日本で言う「楽天」のようなネットショッピングも可能(いろいろ条件はあり)で、やはり日本と同じく、実店舗よりも更に安く買えるため、その破格っぷりに驚かされます()

このような買い物事情の中で、自分や家族の日用品はもちろんのこと、一時帰国の前は、親戚や友人へのお土産探しに行くわけですが、親しい人達と、市場巡り&ランチという組み合わせで、女性にとっては?最高に楽しい時間を過ごすことができるわけです。

 

〇観光

私はもともと旅行が好きなのですが、世界中どこへ行っても、限られた滞在日数での旅では、有名な観光地をおさえる程度しか周りきれません。それが、「上海」という観光都市に住んで生活しているわけなので、言ってみれば毎日が旅行気分です()

自宅から一歩出れば外国の地。言葉は中国語、道行く人は中国人をはじめ外国人、近所のローカル店ですら、お土産売り場と化します()

週末には、地下鉄やタクシーに乗って足を延ばして観光したり、新幹線に乗って近郊都市へ旅したり。

旅好きな私達夫婦にとっては、夢のような生活です。

 

こんなふうに書いているうちに、家の外へ出かけたくなってきました。

今回はここまでにして、近所のローカルタオル屋さんへ行ってきます!

 

 

小島まり絵

 

 

 

2014.09.01掲載

 

皆様、こんにちは。

息子の幼稚園の夏休みの間、丸々一ヶ月を日本で過ごし、名古屋から上海

へ戻ってきたら、断然上海の方が涼しくて驚いた今日この頃。

私にとって、上海で過ごす四度目の秋がやってきます。

 

戻ってきた翌日、街を歩いていたら、どこからともなくいい香り。

見渡してみたら、大きな金木犀の木がありました。

暑く &熱く充実した日本での夏が過ぎ去り、少し涼しくなって、ちょっぴ

り寂しい秋がやってくる。

 

 

 

新しい季節が訪れて、私が住んでいる日系マンションにも、夏休み中に引

っ越してこられた方々がいらっしゃいます。

五月・七月にお届けした「日本から送る引っ越し荷物」の続きとして、今回は、

「引っ越し前に日本で済ませておくといいこと」をお送りします。

 

 

夫の駐在帯同で上海に住み始めて丸三年経った私が、海外へ移住する前に日本

でしておくべきだと感じることの第一位は、資格の取得です。

以前書きました通り、基本的に、駐在員の妻の場合、「就労ビザ」ではないの

で、働くことができません。

もちろん、現地の日系企業などに就職してビザを切り替える手段もありま

すが、ほとんどの企業の場合、夫の駐在帯同の際は、それが認められないの

ではないでしょうか。

 

私の場合、駐在に帯同する前は産休・育休で休職していたのですが、その前

はメーカーの正社員として働いていました。

本帰国したら復職できる制度があるので、いつかまた日本で働くことはでき

るものの、会社で仕事をすることが生き甲斐だった私にとっては、海外に住

んでいるとは言え、いわゆる専業主婦として、家事・育児を中心とした毎日

を過ごすことに違和感を抱いていました。

 

別の視点から見れば、もしかしたらこれほど幸せな環境はないのかもしれま

せん。

「生活のために働かなければ」とか「働きたくても働けない」という状況と

はかけ離れていて、異国の地で夫が一生懸命働いてくれた収入と会社から

の援助で、何不自由なく(もちろんリスクや不安はあるけれど)過ごす充実した

毎日。

 

だけど、妻として、母としての自分ではなく、一人の女性としての自分の人

生を思い描いた時、何かが欠けているような気がしてしまうのは、私だけで

しょうか?

 

とても贅沢な思いだということは承知しています。

収入を得てはいけないことが前提の中で、今の自分にできることは何だろ

う?と考えた結果、私の場合は、大学時代に専攻して得たフルートの学位を

活かすこと、と書くとなんだか堅苦しいのですが、大好きなフルートを吹いて

演奏活動をする、という結論に至りました。(活動内容は、私のブログやKurasiaさ

んの記事にて)

 

なので、もしもこの記事を読んでくださっている皆様の中で、今後海外へ渡

航される予定のある方は、ご自身がお好きなこと、趣味や特技を極め、で

きることなら資格を取得されておくと、赴任地でそれを活かす場に恵まれ

るかもしれません。

 

日本に住んでいたら多くの人が持っているような資格でも、海外の日本人

コミュニティの中では貴重な存在となることが多々あります。

たとえ資格を取るようなものでなかったとしても、人より少し裁縫が得意

とか、浴衣や着物の着付けができるとか、お菓子作りが好きなど、趣味の範

囲内でも、その能力を発揮する機会が訪れると思うのです。

 

日本では大多数の中に埋もれていると感じていた自分の特技が、外国に

住むことによって、心からそれを求めている人達の役に立てるチャンスがあ

ることに、気がつくことができると思います。

 

 

 

第二位は、うって変わって現実的なこと、歯の治療です。

中国以外の国がどうなのかは分かりませんが、私が住んでいる上海には、日

系の歯医者さんがあるものの、ものすごくいい評判は聞かないようが気がし

ます。

 

よく耳にするのは、「虫歯ができていたから一時帰国の際に日本で治してきた」

等、「上海の歯医者さんで診てもらったけれど、治療は日本でした」という話

です。

なので、私は毎回一時帰国の度に歯医者へ行って、虫歯チェックとクリーニ

ングをしてもらっています。

 

これは、歯以外のことでも言えると思いますが、やはり体の関することは、

日本で受ける方が安心できます。

 

 

 

第三位は、美容院。

これも医療系と同じで、上海にも日系の美容院は山ほどありますが、日本人

スタイリストさんを指名すると、日本の美容院よりも高いように思います。

シャンプーやカラーリング剤は日本製や欧米製を使っているお店がほとんど

だと思いますが、日本製だとしたらここは中国、あたりまえだけど、その分料

金が高くなるわけです。

 

あとは、お水の違い。

浄水器を使っているのはもはや当然のことですが、そもそも中国の水道水は

硬水。

自宅の浴室でも同じような条件で毎日シャンプーをしているけれど、個人的

な考えでは、日本より高い金額を払うぐらいなら、カラーリングやパーマは

日本でした方が納得できるような?(笑)

とは言え、髪が伸びてきてすいてもらいたい時や、一時帰国するのが半年先だ

ったりすると、もちろん上海の日系美容院へ行きます。

 

 

 

第四位は、日本ならではの地への旅行。

観光だけでなく、その地でしか食べられないものを堪能すること。

日本を離れると、より一層日本らしい景色や食べ物が恋しくなります。

と同時に、母国を愛する気持ちや、日本人として生まれたことを誇りに思え

るようになれます。

 

 

 

そして最後は、日本にいる大切な人達に会うこと。

家族はもちろん、身近にいて多くの時間を共に過ごした友人、ずっと会って

いなかった大切な人。

 

一時帰国時に会えるものの、帰国時は限られた時間内で、買い出しや健康診

断など多くの用事があるので、本当にあっという間に過ぎてしまいます。

なので、出国前の余裕があるうちに、より多くの人達に会っておくべきです。

海外に住んでいると、日本に住んでいる時以上に、人と人とのつながりの大

切さを実感します。

 

それを肌で感じた時、日本にいる家族をはじめ、大切な人達がものすごく恋

しくなると思うのです。

そんな時、日本で一緒に過ごした日々を思い出すと、それだけで心が満た

されるし勇気づけられます。

 

小島まり絵

 

 

2014.07.25掲載

 

皆様、こんにちは。

短梅雨が明けて、いよいよ夏本番の上海です。

もうすぐ息子が通っている幼稚園も夏休みに入るので、私達も日本へ一時帰国して、日本の夏を堪能する予定です

それに備え、私が日々思いついたものをメモしている買い出しリストを参考に、五月にお届けした「日本から送る引っ越し荷物」についての追加情報をお伝えいたします。

これから海外へ引っ越される方だけでなく、出産のために一時帰国されていて、赴任先へ戻られる方にも参考にしていただければと思います。

 

 

〇薬

 

旅行へ行く時と同じで、処方箋がなくてもドラッグストアで買えるような薬は、日本で買っています。

上海の場合、日系の病院があるから困らないのですが、処方される薬は、日系メーカーの中国製や香港製、もちろん中国メーカーの薬もあります。

子供が病気になった時は病院へ連れていきますが、自分や夫の風邪、冬場に息子が少しくしゃみをしている程度の時は、日本から持ってきた薬で対処しています。

特に息子の薬は、日本へ一時帰国した際に小児科へ行くことがあれば、風邪薬や解熱剤など、少し多めに処方してもらうこともあります。(このあたりは個人的な判断です。)

また、虫刺されや汗疹などに使う塗り薬、虫除けスプレー、湿布や熱が出た時に使う冷感シート、日焼け止めなども常備しています。

 

 

 

〇化粧品

中国では以前書いた通り、シャンプーや洗剤類と同じで、日系メーカーや海外メーカーの現地生産品が販売されています。

それらは輸入品に比べたら安いのですが、やはり、日本で買う日本製と同じぐらいの値段はするので、特に肌へ直接つけるようなものは、私は日本で買って持ってきています。

もちろん、日本をはじめ、海外からの輸入品も現地で購入できますが、食品同様、中国で買うと関税の関係で、日本製のものなら日本の約三倍、それ以外の国からの輸入品でも、日本で買う価格よりも高いような気がします。

ただ、海外に住んでいるからこその楽しみとしては、一時帰国時に空港の免税店で、日本製や海外製の化粧品を免税価格で購入できることです♪

ブランドや生産国、またはその時のレートによって、中国の免税店で買った方が安いものもあれば、日本製をはじめ、日本の免税店で買った方が安いものもあるので、私はその都度、ホームページ上でチェックしています()

 

 

 

〇ベビー用品

特に赤ちゃんがいる場合は、基本的には全て日本で購入して持って行かれることをおすすめします。(中国で入手することも可能ですが、引っ越してすぐにそれらが売られているお店を見つけるのは難しいと思うので。)

 

特に私が持ってきて良かったと思っているものは、

 

①ビニール製で膨らませるタイプのお風呂で使える椅子

 

②ベビーカーのレインカバー

 

③お風呂の洗い場に敷くビニール製のマット

 

①は、自宅のお風呂だけでなく、小さく畳めて持ち運びに便利なので、旅行でも重宝します。

 

②は、基本的に自分で車を運転することがない中国では、公共交通機関やタクシーや徒歩で移動することになるため、子供が幼いうちはベビーカーが必須となり、雨の日でも外出しなければならない時はもちろんのこと、冬の寒さ対策にもなりますし、最近では大気汚染対策として使っているという声も耳にします。

 

③は、我が家が住んでいるマンションは日本式の浴室なので、子供と一緒に入る時に使っているのですが、中国では売っているのを見たことないような気がします。

 

子供関連としてもう一つ。

 

お住まいになるエリアによっては、自転車での移動がメインとなる場合もあると思います。特に、大人の自転車にお子さんを乗せる場合、子供を乗せるシート?椅子?や、それらを取り付ける大人用の自転車を、日本から持っていくかどうかを検討された方がいいかもしれません。

 

私はこちらで自転車を使っていないのですが、日本人が多く住んでいる古北エリアでは、お子さんを自転車に乗せている日本人ママさんをよくお見かけします。

 

 

 

〇調味料・出汁などの日本ならではの食材

これらも現地で購入できますが、中国で買うと、日本からの輸入品は日本の約三倍の価格です。

引っ越し荷物に入れる場合は、送ることができるかどうか(中国の税関で没収されないか)、引っ越し業者に確認した方がいいかもしれません。

私は一時帰国の度に、スーツケースやダンボールに入れて預け荷物として運んでいます。

 

 

 

〇調理器具

私は日本で生活している時からT-falのフランパンと鍋のセットを愛用しているのですが、これもまたフランス製なので、中国で買おうとするととても高く、日本で新しいものを購入して持ってきて正解でした。

調理器具はすぐに使う物なので、我が家の場合は、夫が赴任する際の預け荷物に少し入れ、残りは夫分の航空便(五月の記事参照)に入れました。

また、調理器具同様、赴任先に着いてすぐに使うような野菜洗い(農薬除去用)なども、預け荷物で持っていかれることをおすすめします。

 

 

 

〇食器

食器は日本製にこだわらなければ、もちろん購入可能です。

ただし、新生活に慣れないうちは、愛用している食器を使うだけでも安心することができるので、お茶碗など毎日使うようなものは、持っていかれた方がいいかもしれません。

 

特に和食器は、やはり日本製の方が質がいいのはもちろん、安心して使えますし、自宅にお客様をお招きするのがお好きな方は必要かもしれません。

私が特に持ってきて良かったと思うものは、陶器製のバターケース。

中国ではフランス製のバターをよく購入します。(日本製よりも安い。)

日本のバターは、紙の箱に入っていて、さらに中紙で包装されているから、日本ではそのまま冷蔵庫へ入れていましたが、中国で買うことができるバター(フランスやニュージーランドからの輸入品を含む)のほとんどは、だいたい紙で包装されているだけで、その紙を開くと即中身のため、買ってきたら紙を外し、バターケースに入れています。

それから、お箸ももちろんこちらで買えるのですが、中国製のお箸は、なぜか先端が太めのものが多く使いにくいので、これも持ってこられることをおすすめします。

 

 

 

〇漂白剤

私が引っ越し荷物として持ってきて良かったと思っているものの一つが、お風呂や洗面台、キッチンのシンク周りに使える漂白剤です。

 

上海は高温多湿なので、お風呂周りにカビが生えやすく、塩素系の漂白剤が必須。

 

もちろんこちらでも日本製を買えますが、価格は日本の三倍だし、中国製のものは、どれを買ったらいいのか分からなかったりします。

だから日本で買ってくるのがおすすめなのですが、ポイントとしては、引っ越し荷物の船便へ大量に入れること。

私は先日、一時帰国の際に知った(詳細は私のブログにて)のですが、塩素系の「まぜるな危険」と書かれている漂白剤は、なんと飛行機持ち込み禁止。

 

手荷物はもちろん、預け荷物でも禁止されているので、基本的には引っ越しの際の船便でしか送ることができないのです。

私は船便に、詰め替えを含め15本ほど入れたので、丸三年たった今でもまだ在庫があります()

 

同じことが言えるのは、食器やまな板に使える漂白剤です。

 

 

 

〇大人の長靴

ご存知の通り、中国は大気汚染問題が表面化しています。

 

その影響の一つだと思うのですが、雨が降った時の水が汚いのと、日本と比べたら、まだまだ排水のことを想定されていない歩道が多く、雨の日に外を歩くと靴が汚れるため、大人でも長靴必須です。(特に女性)

最後にまとめて書きますが、上海の場合、デザインやブランドや本物にこだわらなければ長靴を安く購入することはできるものの、やはり初めは買える場所が分からなかったりすると思うので、引っ越し荷物に入れられるといいかもしれません。

 

 

 

〇使い慣れた生活雑貨や洋服

五月の記事に続き、日本から持ってきた方がいいものについて書いてきました。

ここまでに挙げてきたものが、特におすすめするものであって、それ以外は全て持ってくる必要がないというわけではなく、それ以外のものでもできるかぎり多くのものを詰め込むべきだと思います。

食器の部分でも少し触れましたが、日本で日常的に愛用していたようなもの、例えば、耳かき・爪切り、写真立てやお気に入りの絵、TPOに合わせて使い分けられるバッグ、歩きやすい靴、長く使っているアクセサリー、何度も読み返している本など。

そういうちょっとした物を入れておくだけで、慣れない海外生活が始まった頃に届く引っ越し荷物を開ける時、大きな安心感に包まれることと思います。

 

 

 

〇上海の買い物事情

「じゃあ逆に、持っていかなくてもいい物は何?」という疑問にお答えするため、最後に、上海での買い物事情をお伝えします。

まず、食品以外で日本と同じものを買える所としては、IKEAが挙げられると思います。

 

私は日本で行ったことがないので、価格を比較することはできませんが、多分、日本と変わらないのでは

上海市内に私が知っているかぎりでも三店舗はあります。

食器や調理器具、タオルやバケツ、スリッパや布団などの生活用品は、日本人にとっても身近な外資系スーパー「カルフール」でも安く買うことができますし、ローカルエリアを歩いていると、それらの物だけを扱うお店はいくらでもあるので、そういう所へ行けば、中国製を格安で入手できます。

海外メーカー(日本を含む)のタオル・クッション・衣類・雑貨・靴やカバンなどは、正規店で買う他に、いわゆる「流れ物」を扱うお店があって、そこが中国ショッピングの醍醐味とも言えるでしょう。

興味のある方は、私のブログをチェックしてみてください()

また、上級者編として、スーパーやローカル店ではなく、それらのお店が仕入れているような「市場」や「問屋」で買うこともできますし、日本で言う「楽天」のようなネットショッピングも可能(いろいろ条件はあり)です。

 

 

 

以上、私が知っている範囲の情報ですが、これから海外引っ越しをされる方々のお役に立てればという思いを込めて書かせていただきました。

海外への引っ越しは大変ですが、その苦労を乗り越えた先には、今までの価値観がガラリと変わるような、充実した毎日を送ることができる生活が待っていますよ!

長くなってしまいましたので、「引っ越し前に日本で済ませておくといいこと」については、また次の機会にお伝えします。

 

小島まり絵

 

 

2014.06.30掲載

皆様、こんにちは。 早いもので、あっという間に六月も終わりですね。

浦東から浦西へ引っ越した私も、三ヶ月が経ち、新しい生活にだいぶ慣れてきました。

 

最近、日本人オーナーさんが経営されているカフェ「KaiXinGuo」さんでのライブに出演させていただいたのですが、その日のライブは、私自身が心から音楽を楽しむことができた本番となりました。(詳細はブログにて)

 

なぜそれほどまでの満足感を得られたのか、自分なりに考えてみたのですが、それは、「駐在妻」という今の立場だからこそなのかもしれません。

 

基本的に、駐在員の妻の場合、「就労ビザ」ではないので、働くことはできません。

よって、上海で私がフルートを吹く時は、あたりまえですが、いつも報酬はありません。

それが例えば、日本でフリーのフルーティストとして活動していて、それで生計を立てているとしたら、自分がどこかで演奏する場合、やはりいくらか収入を得るのが普通です。

そうなると、演奏時間や場所に見合ったチケット代を設定したりするわけですが、今の私の立場は、そういうこととは全く無縁の世界。

演奏することによって対価を得るわけではなく、私自身が「フルートを吹きたい」「音楽をしたい」と純粋に心の底から願っているから演奏しているのです。

「お金」という価値を計るものから解き放たれることによって、「自分の意思」を究極の状況において貫くことができる、とでも言うのでしょうか。

価値観からも、人からの評価からも離脱した状況で、自分の意思を貫き、自分の信じる音楽を奏で、自己表現をするというのは、音楽する上ではこの上ない最高な環境だと思うのです。

後にも先にも、私の人生の中で、このような立場で演奏できる機会は、駐在妻である今しかないと想像します。

そう考えると、今の私は、本当の意味で精神的に自由であることに気づかされます。

 

自由と言えば、最近強く思うことがあります。以下、いつかのブログより引用。

 

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中国に来てすぐに感じたのは、この国の人達は、なぜかみんな幸せそう。

日本の方が豊かなはずなのに、そう感じるのはなぜ?

そういう私自身も、日本で生活していた頃より楽観的になっている気がする。

環境が良いとは言えないし、物質的にも日本より不便なはずなのに、生きている喜びを感じられると言うか、何気ない日常を楽しめることが一番幸せだと思うようになったのかも。

こういう感覚的なことは、日本のメディアを見ていても、残念ながら伝わることはないのだろう。

あまり良くないイメージの中国だけど、それでも住み続ける理由は、そこにあるのかもしれない。

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そこから更に踏み込んで考えているのは、「自由って何?」ということ。

日本は民主主義の国で、普通に生活している分には不自由さを感じることはないのに対して、中国はインターネット上ですら規制されたりする。

そういう部分では不自由さを感じる国だけど、じゃあなぜ中国国民は、あんなにも幸せそうに見えるのか?

その答えは、「人目を気にしないで生きる自由さ」なのではないだろうか。

例えば、街のあちこちで楽しそうに談笑している人達、少しぐらいスタイルが悪くても自分が着たいと思う洋服を着ている女性、道端の掃除の仕事をしながら「かわいい子だねぇ」と息子に話かけてくるおばちゃん、気に入らないことがあると電車の中でも大声で言い合いをするおじちゃん達、自分の勤務時間が終われば接客中でも退席する店員さん、お昼すぎにリアカーの上でお昼寝している男性陣・・・

すべて、周りの目を気にしないで自由に行動した結果なのでは?

もちろん、それが日本だったら「正しい行動」ではないかもしれないけれど、中国で目にする人々の日常こそが、人間として本当の意味で自由に生きている姿なのではないのかなぁ?と感じるのです。

そこには、人情があって、温かさがあって、柔らかい気持ちにさせてくれる何かがあります。

そういうところに魅力を感じていて、この国に住み続けているのだと思うのです。

 

予告と違う内容を書いてしまいましたが、最近の私が考えていることを綴っておきたくなりました。

来月は私も日本へ一時帰国しますし、自分の日本での買い出しをふまえ、「日本から送る引っ越し荷物」についての追加情報と、「引っ越し前に日本で済ませておくといいこと」について書きたいと思います。

 

小島まり絵

 

 

2014.05.09掲載

 

こんにちは。海外引っ越しについて、前回からの続きです。

家が決まったら、次は日本から送る引っ越し荷物の準備ですね。

まず、基本的に家具は持っていく必要はないと思います。上海では、日系でもそうでなくても、ベッドやソファー、各種テーブルや椅子、冷蔵庫やテレビなどは部屋に用意されているマンションが一般的です。(※物件や賃料・諸条件により異なります。各自、事前に必ず確認してください。)

持って行くとしたら、本棚やタンスなどの収納家具でしょうか。

 

家電は、日本とは電圧が違うので悩みどころですが、中国で変圧器を買えば使えるので、どうしても日本製を使いたいものは持っていかれたらいいと思います。

 

例えば空気清浄機。やはり現状の中国で生活するには必須です。

中国でも日系メーカーの現地生産モデルを購入することはできますが、日本で買うのと同じぐらいの金額ですし、中国で生活を始めてすぐに大きな物を買うのは何かと苦労(基本タクシー移動だから)しますし、本帰国してからも使い続けるのであれば、持っていかれた方がいいのでは?

しかも、個人的におすすめなのは、加湿機能付きの空気洗浄器。

上海の冬は、とても乾燥します。今は、「PM2.5対応」のものもありますよね。

 

 

それから、私は持っていないのですが、あると重宝すると聞くのは、布団乾燥機。

例によって、外に布団を干すことはできないので、あると便利なようです。

 

 

布団と言えば洋服で、これも個人的な意見にはなりますが、できるだけ持っていかれることをおすすめします。

H&Mやユニ○ロなど、世界中で展開しているファストファッションブランドは、もちろん上海でも買えます。 ただし、ユニ○ロをはじめとする日系ブランドは、たとえ中国製でも、基本的には日本で買うよりも高いです。(セールを除く)

そして、ファストファッションや日系ブランド以外(中国ブランドなど)では、日本人好みなデザインの洋服がなかなか見つからないように思います。靴や鞄も同様です。

 

 

家電の中で、私が個人的に持ってきてよかったと思っている物は、ホームベーカリー。

上海には日系のパン屋さんがいくつかありますし、その中でも天然酵母のパンを扱っているお店もあるのですが、必ずしも家の近くにあるとはかぎりませんよね。

パン好きな私としては毎朝パンを食べたいので、日本で購入して船便にのせました。

結果、日本にいた頃からは想像もつかないほど活躍の機会が多く、本当に重宝しています。 日本で売っているパン用の強力粉を毎回帰国時に大量購入して持ってくるという苦労はあります(上海でも買えるけど高い)が、そこまでしてでも日本の材料を使って自分で焼きたいと思う理由があります。(ちょっとここには書けない内容なので控えさせていただきます。)

もちろん、毎日焼き続けるのは大変なので、三日に一日ぐらいはパン屋さんで買ったパンを食べています。

ホームベーカリーと同じく、入居するマンションから借りられないのであれば持ち込みたいのが炊飯器。他の家電やホームベーカリーと同じく、中国でも日本からの輸入品を購入することもできますし、日系メーカーの現地生産品もありますが、やはり前者は高額、後者は日本製に比べたら機能が・・・という感じです。

日本へ旅行している中国人を空港でよく見ていると、多くの方が日本製の炊飯器を持ち帰っていることに気がつかれることと思います。

また、同じことがデジカメにも言えますし、日本語キーボードのパソコンについても同様です。

 

基本的には、食品でも日用品(シャンプーや洗剤類)でも日本からの輸入品は、日本で売られている価格の三倍ほどの値段となります。逆に言えば今の上海なら、毎日のように使う物は、そのくらいのお金を出せば入手することができます。(震災後は輸入が規制されて品薄状態でした。)なので、日本製を使いたいという方は、ある程度のストックを引っ越し荷物へ入れることをおすすめします。

 

赤ちゃんがいらっしゃるご家庭でしたら、粉ミルクやベビーフード、赤ちゃん用のお菓子などは必須です。

最優先されるのは食品だと思いますが、シャンプーや洗剤類、ティッシュやトイレットペーパーやオムツなどの紙類は、家電と同じで、日系メーカーや海外メーカーの現地生産品が販売されています。輸入品に比べたら安いですが、やはり、日本で買う日本製と同じぐらいの値段はします。

 

さらに細かい物としては、毎日のように使う消耗品、三角コーナーのネットやコーヒーフィルター、カーペットの上を掃除するコロコロ?の粘着シートやフローリングを掃除するワイパー?の取り換えシート、トイレを掃除する時に使う拭き取りシートなど、日本では当たり前に売られている物が、どこへ行けば買えるのか分からなかったり、売っていたとしても例によって輸入品で高かったりするので、こういう使用頻度が高くて必要不可欠な物こそ、できるだけたくさん持ってこられるといいのでは?

 

また、日本には百円均一のようなお店がたくさんあって、中国製はもちろん、日本製の物も百円+消費税で買えますが、こちらにも最近、そういう類のお店があるものの、日本で買えば百円の物が、10(今のレートでは160円ぐらい)以上することがほとんどなので、日本の百均で買えるような物も、日本での買い出し必須です()

 

ここからは更に個人的な趣味の域に入りますが、書籍も同じく日本の三倍の価格です。

雑誌を含め、日本からの輸入品も入手できますが、私は引っ越し時に、楽譜はもちろん、中国語や英語の語学本や子供の絵本はもちろん、その時に読みたいと思った本をまとめ買いして持ち込みました。お子さんがいらっしゃるのでしたら、積木やキャラクターものなど、日本でないと買えないものは必須ですよね。

 

最後に布団ですが、これもやはり、可能であれば日本から持っていくことをおすすめします。

 

日本製の布団の品質の良さは中国でも有名で、私の中国語の先生が日本へ留学した際、日本で買った布団一式を持ち帰ってきたと話していました。

質だけでなく、大きな布団を引っ越して間もない頃に現地で購入するのは大変ですし、駐在している間に、家族や友人が自宅へ泊まりに来てくれることもあると思うので、家族の人数分より多めにあると重宝します。

 

 

 

最後に、引っ越し荷物を出すタイミングです。我が家の場合、

 

  1. 夫用の航空便

  2. 夫用の船便

  3. 家族用の航空便

  4. 家族用の船便

 

の四種類に分けて発送することができました。

 

①は、現地の住所が決まったらすぐ!ぐらいのタイミングで、必要最低限の物を入れて出し、②は、①に間に合わなかった物や大きな物(空気洗浄器など)を入れました。

 

③も同じく、帯同を決めたらすぐ、主に調理器具や息子のお世話に必要な物を入れ、④に持っていきたい全ての物を入れる、という感じでした。

海外引っ越しの大変な点は、持っていく全ての物をリストに書き出し、更にその単価も記入すること。電化製品に至っては、メーカー名なども記入する必要があり、それが面倒で諦めた物もあったりします。。

 

そして肝心なのが、上海へ引っ越してからの荷物の開梱。

 

食器など割れたり壊れたりした物は、引っ越し業者が補償してくれるから開梱すべきですが、損傷している可能性の低い日用品などは、なるべく出さないでダンボールのまま保管しておいてもいいかもしれません。

というのは、我が家のように市内での引っ越しや、国内で引っ越す場合に、日本からの引っ越しで使ったダンボールが役立つのです!

 

今回の市内引っ越しでは、もちろん中国ローカルの引っ越し業者で、新品のダンボールを用意してくれるものの、ダンボール1枚につき○元というように、ダンボールそのものが有料でした。しかも、日本からの引っ越しで使ったダンボールよりも弱々しく、大きさも一種類しかなかったので、たまたま残しておいた、日本製で小さめ且つしっかりしたダンボールが、食器などの重いものを入れるのにとても役立ちました。

 

長くなりましたが、私の経験が、皆様のお役に立つことを願って書かせていただきました。

 

次回は、「引っ越し前に日本で済ませておくといいこと」について書きたいと思います。

 

 

小島まり絵

 

2014.04.30掲載

 

 

皆様、こんにちは。 この四月、環境が変わり、新しいスタートをきられた方も多いのではないでしょうか?

実は私も、三月末に上海市内で引っ越しをしました!

というわけで、前々回お知らせした通り、今回は、帯同を決断された方のために、引っ越しの極意をお伝えします。

日本から中国への引っ越しだけでなく、更に市内での引っ越しを経験した私の体験を元に書くので、中国での生活が長くなりそうな方も必読です()

 

まずは、住むエリアについて。

上海は、市の真ん中を流れる川の東西で大きく分けて、川より西を「浦西」、川より東を「浦東」と言います。

上海で日本人街と言えば、やはり浦西の古北でしょう。

このエリアは、日系のお店が軒を連ねていて、飲食店やスーパーはもちろん、日系ブランドを扱う洋服屋さんや美容院など、とにかくなんでもあります。

日常生活を送る上での利便性を優先するのならば、古北が一番だと思われます。

日本人小学校にも近く、日系幼稚園やインターナショナルスクールもエリア内にあります。

上海には日本人学校が二ヶ所にあって、一つは上記の虹橋校(小学部のみ)、もう一つの浦東校には、中学部と高等部もあり、しかも同じ敷地内に大規模な日系マンションがあります。

学校の近くでなくても、マンションのシャトルバスで学校用送迎バスを運行している所もありますし、バス業者に依頼することもできるようです。

上記は幼稚園も同様で、幼稚園の送迎バスがなかったとしても、幼稚園送迎用のシャトルバスを用意しているマンションもあります。

古北や浦東の日本人学校付近以外にも、日本人がたくさん住んでいるエリアや日系マンションは点在しているので、その辺りは、インターネットを使って検索したり、不動産の仲介業者に聞かれるといいと思います。

もしも下見で上海へ来られるチャンスがあれば、「中外文広告」という会社が無料で配っている、「コンシェルジュ上海」の特別編集版「クチコミ上海 ガイド & MAP」という、毎年二月一日に発行される情報誌を入手されることをおすすめします。

上海には、在住日本人のために発行されているフリーペーパーがいくつもあるのですが、市販されているガイドブックよりも、この情報誌が一番見やすいと評判です。

 

在住者によるクチコミ情報がエリア別に掲載されていて、エリアの特徴を捉えるのに役立つことと思います。

 

エリアを決めたら次は、物件選びですね。

我が家は、今回引っ越した先も、その前に住んでいた所も、日系の賃貸マンションです。

日系ではなく、外国人向けマンションやローカルマンションもありますし、ホテルのように、タオルやシーツの交換や掃除をしてくれるサービスアパートメントという選択肢もあります。

またご参考までに、上海市内には、日系のヴィラ(戸建て賃貸)もあって、敷地内に日系スーパーや幼稚園があり、日本人小学校にも近いことから、お子さんがいらっしゃるご家庭に人気のようです。

日本のマンションでも同じだとは思いますが、子供がいると、足音や声が隣近所に聞こえないか気になるところなので、「音」が心配な方は、ヴィラがいいかもしれません。

日系マンションの中でも防音性の高さは物件によって違いますし、見学の際に確認されることをおすすめします。

 

 

我が家が日系マンションを選んだ理由としては、子供が幼いから、日常の買い物が近所で済ませられること、日本人のお友達と遊べる安全な遊び場が確保されていること、幼稚園へ通いやすいこと、あたりでしょうか。

日常の買い物(主に食糧)については、日系スーパーのほとんどはデリバリーサービスをしているので、まとめて注文する場合は便利なのですが、夕飯を作ろうとして何か一つの食材が足りない時などは、歩いて行ける範囲に一店舗でもあると助かります。

もちろん、日系スーパーでなくても、外資系スーパーやローカルスーパー、生鮮食品を扱う市場もありますが、やはり安全性を考えると、日系スーパーで扱っているものが安心して食べられると思います。

 

住むエリアやマンションを決めたら、次に重要なのが、部屋の賃料。

日本では考えられないことなのですが、中国では毎年のように家賃が上がるのが当たり前なので、会社の規定額ギリギリの部屋へ入居すると、翌年引っ越さなければならない事態に陥る可能性があります。

なので、ある程度値上がることを想定して、初めから少し安めの間取りを選択するか、可能であれば、一年契約ではなく二年以上で契約するなどの対策されることをおすすめします。

今回市内で引っ越しをした私の感想としては、同じ上海市内でも住むエリアによって全く違う生活になるので、それはそれで新鮮ですし、新たな出会いや発見もあったりして楽しかったりもします()

これも中国ではよく聞くのですが、新築物件がいいとはかぎりません。

日本と違って工事や見学の際、新しいフローリングの上でも土足で上がるため、汚れているのが当たり前ですし、新築の場合、部屋の内装や家具に使われている塗料の強烈な臭いが残っていたりします。

なので、新築物件を選ぶ場合はモデルルームとして使われている部屋を希望する、もしくは新築ではなく築浅物件にする、外国人向けやローカルマンションを選ぶ場合でしたら、日本人が住んでいた部屋を希望すると綺麗な状態で入居できると聞きます。

もちろん中には新築でもそうでなくてもしっかり対策されている物件もありますので、あくまで参考程度としていただければ幸いです。

 

我が家の場合、初めに住んでいたマンションは、夫だけで見学へ行って決めたのですが、可能であれば、奥様も上海の下見がてら、一緒に見学されることをおすすめします。

お部屋を見学する際、水回りや窓からの隙間風などを念入りにチェックすべきです。

日系マンションでしたらほぼ問題ないとは思いますが、私個人的には、話題の大気汚染のこともあって、隙間風に関しては、今回の引っ越しの物件見学の際にも、一番気にかけて見て周りました。

最近は大気汚染のことがあって、我が家は洗濯物を外に干すことはほとんどありません。

日本では考えられませんが、窓を開けて換気するのも抵抗があるので、空気清浄機は必須です。

ところが窓を開けていなくても隙間風が入ってきて、窓の下の床を拭いてみると真っ黒になっていたりするので、窓の作りは特によく見られることをおすすめします。

家を決める際に見学ができなかったとしても、日本から引っ越し荷物を発送する前に、下見に来られるといいと思います。

近所のスーパーで何がどのくらいの価格で売られているのか確認できる(日本からの輸入品の高さに驚かされます・・・)ので、保存がきく物なら日本で買って引っ越し荷物に入れられますし、中国で入手するのが難しそうな物を把握することができると思います。

 

家が決まったら、次は日本から送る引っ越し荷物の準備ですね。 次回お伝えします。

 

 

小島まり絵

 

 

 

 

2014.03.25掲載

 

先日、Facebookを眺めていたら、友達の友達で、昔、仕事でお世話になっていた懐かしい方を発見。

公開範囲が「全体に公開」になっていたから覗いてみたところ、今もなお、バリバリお仕事されているご様子。

彼女は独身で仕事一筋、多分、あと何年かしたら定年退職されるようなご年齢。

結婚して育児休職中に一旦退職、夫の駐在に帯同している私から見れば、自分にはないものだからか羨ましくさえ思う。

 

でも、そこでふと考えたのは、自分がこのまま歳を重ねていって、人生の折り返し地点に立った時、私の周りには一体何があるのだろうか?

家族や友人をはじめ、大切な人達に囲まれているか。

フルートを吹いているか。

どんな仕事をしているのか。

どこに住んでいるのか。

生き甲斐と思えるほどの趣味があるのか。

そうやって未来の自分を想像してみると、どんな自分でいたくて、そのために今、何を大事にしたらいいのか見えてくる気がする。

 

また、最近どこかで目にしたのですが、「死ぬ前に後悔すること」のうちの一つとして、「自分のやりたいことをやらなかったこと」が挙げられるそう。

ご主人が海外駐在になった場合の、帯同するという選択。

もしくは、日本でやりたいことがあるから、帯同しないという選択。

どちらにしても、「自分のやりたいこと」かどうかを見極める必要があると思うし、数年先の未来ではなく、もっと長い目で自分の人生を眺めることができれば、より的確な判断を下すことができるのではないでしょうか。

前回のコラムで、「次回は引っ越しの極意をお伝えします」と書いたものの、どうしても今の私の想いを綴りたくなってしまいました。

 

今日、あるテレビ番組を見ていて気がついたのは、私はやっぱり、こうして文章を書くことが好き。

ここで自分の想いを皆さんへお伝えできることが、今とても幸せです。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

 

小島まり絵

 

 

2014.02.28 掲載

 

皆様、こんにちは。

 

旧正月が明けて、新しい年を迎えた中国。こちらに住んでいると、西暦で迎える日本のお正月と、旧暦で迎える中国のお正月で、なんだか二度も年末年始を過ごしている感覚で、日本の年末から中国の年始まで、二ヶ月ほどお正月気分でいられるような気がします()

そうこうしているうちに、二月も終わり。日系企業にお勤めの方は、三月一日に海外駐在の辞令が下ることが多いのではないでしょうか?

そこで今回は、今の私の生活の始まり、夫の駐在帯同を決断するまでの気持ちや、帯同するメリットについて綴りたいと思います。

 

皆様は、旅行がお好きでしょうか?

私は大の旅行好きで、旧正月連休にも、成田経由でオーストラリアのケアンズへ行ってきました。

後半は成田周辺で過ごし、ディズニーシーへ行ったり、上海に持ち帰る物の買い出しをしたりと、日本滞在を満喫しました。

日本に住んでいて海外旅行へ行く場合、旅行先から日本へ帰る時に、「旅行、楽しかったなー。あぁ、明日からまた日常生活に戻るのか・・・」なんて思っていたのですが、今の生活では、旅行や一時帰国を終えて上海へ戻る時、現在住んでいる自宅に帰るものの、「日常生活に戻る」という感覚ではなくて、上海での生活そのものが長期旅行に来ているような気分なので、「旅行が終わってしまった」という寂しい気持ちにならない自分に、最近気がつきました。

 

そのくらい、上海での生活は毎日が刺激的で充実しています。

もちろん、住み始めたばかりの頃は、日本が恋しい日々でしたが、二年七ヶ月が経った今は、たくさんの出会いに恵まれ、日々の生活を楽しんでいる私がいます。

 

夫の駐在が決まった時、息子は生後十ヶ月でした。家族は、夫が着任してから三ヶ月後に引っ越すことできた(初めての海外駐在の場合)ので、私は息子が一歳二ヶ月を迎える頃、上海へ行くことを決断しました。

私の場合、帯同することに、全く迷いはありませんでした。私自身は育児休職中でしたが、前回の記事に書いた通り、本帰国したら復職できる制度がありましたし、幼い息子のことを思うと不安はあったものの、家族三人一緒に暮らすことが、息子にとっても私にとっても一番幸せだと感じていたからです。

息子がもっと大きくて、中学生や高校生だったら、その先の進路のことを考えてもっと悩んだと思うのですが、幼いうちだからこそ海外での生活が、その先の人生に良い影響を与えるのでは?と思ったのです。

 

人間、誰でもそうだと思いますが、新しいことにチャレンジするのは勇気がいりますよね?

ましてや、住み慣れた日本を離れて海外、しかも、あまり良いイメージのない中国(日本から見た印象)ですから、そこへ飛び込むには、相当な覚悟が必要なのかもしれません。

でも、実際に住んでみると、中国は想像していたような国ではなく、その住み心地の良さに驚かされることと思います。

 

冷静になって考えてみると、成田から飛行機で3時間半、上海から成田へ行く時は、たったの2時間半で着きます。だから、金銭的・物理的なことを考えなければ、日本が恋しくなったらいつでも帰ることができるのです。

 

さらに中国は、日本と同じ「漢字」の国。 街中では英語が通じないとは言うものの、上海の高級ホテルや高級店等では通じるし、英語が話せなかったとしても、紙に漢字を書いて筆談すれば伝わるし、そもそも日本人が居住するエリア内や日本人向けのお店では、日本語を話せる店員さんがいることが多いのです。

私がこちらに来て驚いたのは、日本語を話せる中国人の多さ。日本にいると、日本語が話せる中国人って、なかなか出会うことがないように思いますが、こちらでは、中国語学校の先生はもちろん、近所の日系スーパーや日本料理店などの飲食店・日系病院などでは、日本人や中国人スタッフさんが日本語で対応してくださいます。

 

お子さんがいらっしゃる場合、やはりまず気になるのは教育のことですよね。

 

上海の場合、日系幼稚園がいくつもあるから日本と同じように通えますし、日系幼稚園の中にも国際クラスがあって、英語や中国語での教育を受けることもできます。

さらに、ほとんどの幼稚園が年少クラスからではなく、その一学年下の年々少クラスから入園可能です。

 

日系以外にも、中国人が通うようなローカル幼稚園や、日本人を含め、外国籍の子が通うインターナショナルスクールという選択肢もあります。小学校(二ヶ所)・中学校・高校(上海が海外初とか?)でしたら、日本人学校があるので安心ですね。

 

また、0歳から幼稚園未満の場合も、中国にはアーイーさん(お手伝いさん)を雇う文化がありますので、家事・育児を手伝ってもらうことができます。

日本を離れると、自分の親を頼ることはできないけれど、お手伝いさんは日本よりも気軽に雇うことができますし、中国では子供のことを「宝宝」と呼ぶように、とても大切にかわいがってくれます。それはお手伝いさんだけではなくて、一歩外へ出ると、多くの中国人が子供に対して話しかけてくれたり、「靴下はかせた方がいいよ。」などと、ご近所に住むおばちゃんみたいに世話をやいてくれます()他にも、子供と一緒に地下鉄に乗ると、必ずと言っていいほど席を譲ってもらえたり、ベビーカーを押していると、階段の手前で誰かが助けてくれます。これは意外かもしれませんが、正直なところ、日本より断然、手を差し伸べてくれる確率が高いと思います。そういう意味で、中国は子育てしやすい国と言えるのではないでしょうか。

レストランなどのお店でも、赤ちゃんが泣いたり、子供がちょっと騒いでも怒られるなんてことはほとんどなく、むしろ食事中の親を気遣って、店員さんが抱っこしてくれたり遊んでくれたりします。

 

また、上海はデリバリー文化が栄えている国なので、ピザやお寿司はもちろん、どんなジャンルのお料理も自宅まで届けてもらえます。日中、赤ちゃんと二人きりで、自分だけの昼食を作るのが面倒な時や、お友達を自宅に招いた時、休日で外食したいけれど雨の時など、いつでも好きなものを自宅で食べることができるのです。

 

さぁ皆様、ちょっと長めの旅行に出かけるつもりで、ご主人の駐在に帯同してみませんか?

 

何かとネガティブなイメージの強い中国ですが、住んでみると、中国人のおせっかいなほどの優しさに驚かされるはず()

中国人だけでなく、中国に住む日本人同士の生活の中でも、昔の日本もそうだったのかなぁ?と思うような、人の温かさに触れられますよ!

 

海外に住むと、いい意味で周りの人の目が気にならなくなって、本来の自分らしさを取り戻せるように思います。

 

あれこれ悩むよりも、海外に住むことを想像してワクワクするようならば、勇気を出して、こちらの世界へお越しくださいませ。 きっと価値観が変わり、新たな自分を発見することができますよ☆

次回は、帯同を決断された方のために、引っ越しの極意をお伝えしたいと思います!

 

 

小島まり絵

 

2014.01.10掲載

 

皆様、はじめまして。

中国・上海在住のフルーティスト、小島まり絵と申します。

もしかしたら、「フルーティスト」と言うよりも、「ブロガー」と言った方がピンとくる方が多いかもしれません()

 

まずは自己紹介も兼ねて、私自身がブログを始めたきっかけについてお話しさせていただきます。

意外かもしれませんが、きっかけは、当時の担当業務でした。

同じ会社に勤める夫の駐在帯同で上海に住んでいる今は、会社を一旦退職していますが、ありがたいことに我が社は、配偶者が海外転勤する場合、本帰国後に復職できるという制度があります。

現在三歳の息子がいるのですが、上海に引っ越してきたのは息子が一歳二ヶ月の頃で育児休職中、その後、育休満了と共に一旦退職したので、上海在住二年半が経過した今、実際に働いていたのは、息子が生まれる前、もう四年も前の話になります。

 

その頃まで五年ほど担当していたのが、製品そのものの企画や広報、いわゆるPR業務でした。

製品のカタログや販促品を作ったり、イベントやウェブサイトを企画・運営したりする中で、時代の流れと共に、Webが占める割合がどんどん大きくなっていき、会社の研修でウェブについての基礎的な知識を学べる研修を受ける機会に恵まれたりと、私自身はゼロからのスタートでしたが好きな分野となり、もっと知識を高めたいという思いと、一番身近な存在である夫が詳しかったこともあり、プライベートでブログを始めたのでした。

 

子供の頃から文章を書くことが好きで、国語が得意だった私にとって、カタログやウェブに載せるためのコピーを考える業務が天職だと思っていましたし、情報を発信することに対して大きな魅力を感じていました。 と言っても、もともと「フルーティスト」と言うほどなので、音楽大学でフルートを専攻していたわけで、文章を書くことに関して特別な勉強をしたわけではありませんが、自分の言葉で自分の思いや日常生活を発信できるブログが、いつの間にかライフワークと感じるほどにまでなっていきました。


出産後、会社から離れて、毎日が育児と家事だけで終わっていくような生活の時も、自分が使っている育児グッズやおいしいと感じたものについて書いたり、時には育児に関する自分の思いを綴ることによって、誰かの役にたてたり、共感してもらえたりと、専業主婦として過ごしていても社会とつながっていると感じられるようになり、出産後からの大変な育児期もブログに救われたような気がします。

 

ブログを書いていると、自分の考えややりたいことがまとまるし、文字として形にすると、自分も生産性のある物事をしていると実感できるし、発信することによって、やるべきことや夢が実現する可能性も高くなっていくように感じ、ますます真剣に向き合うようになりました。

 

そして、上海へ引っ越してからもそのままブログを続けていて今に至るのですが、こちらで生活を始めてすぐに、海外生活では、その地に住んでいる日本人の方がブログから発信される情報に対してのウェイトが高く、私自身も他のブロガーさんの記事に助けられましたし、ブログを通じての新たな出会いにも恵まれました。ブログについては、とりあえずここまでです。

 

 

 

来海した当初は、会社の奥様方が唯一頼れる存在の知り合いで、あたりまえだけど、お友達は一人もいない状況。

もしも、これから中国をはじめ、他のアジア諸国への駐在帯同を迷われている方や、海外へ渡ったばかりで、お友達がいなくて不安に思っていらっしゃる方がこの記事を読んでくださっていたら、私は声を大にして言いたいです。「絶対に大丈夫です。」と。

 

むしろ、日本に住んでいるよりも、気楽に生活できると思います!

私自身、胸を張って「人付き合いが得意です」と言える方ではないけれど、海外に住むと人目が気にならなくなるからか、価値観がガラリと変わるし、日本に住んでいる以上に日本人同士の連帯感が強まるからか、周りの方々が気にかけてくださいます。そんな、今の日本ではあまり感じられないような、あたたかい日本人コミュニティの中で生きていると、人と人との結び付きの大切さを実感しますし、昔の日本もそうだったのかなぁ、なんて思います。

 

私の場合、子供がいるというのも大きいとは思いますが、ちょっとしたことがきっかけで知り合い、どんな相手でも、なぜかすぐに打ち解けることができるように感じます。

なので、ご主人が海外駐在になった時、住環境や人間関係を想像して帯同することを迷われる方もいらっしゃると思いますが、あれこれ不安になるよりも、せっかく海外に住むことができるチャンスなのだから、まずは帯同してみることをおすすめします。

もしも行ってみてやっぱり無理!と思うようならば、ご主人には申し訳ないけれど先に帰国してしまえばいいことですし、実際に、お子さんの受験の関係などで、ご家族だけ先に帰られる話もよく聞きます。

 

こちらで出会っても、本帰国が決まってお別れしなければならない時がきてしまうのですが、こちらでは家族のように濃いお付き合いをしているからか、日本はもちろん、他国へスライドになったお友達とも連絡を取り合っているし、一時帰国の際には再会したりと、日本に住んでいたら出会わなかったような仲間ができたように感じます。

 

 

 

さて、ここからはフルートのお話を少しさせていただきたいと思います。

ブログの件では業務について触れたのですが、私が会社に就職した目的の一つでもある音楽活動について。

 

幼い頃からピアノを習っていて、中学の吹奏楽部でフルートを始め、音楽大学へと進学しました。

ソロはもちろん、オーケストラや室内楽、和声や音楽理論を学び、教員免許まで取得したものの、やっぱり吹奏楽が好きだと気づき、音楽に関わる仕事をしながら吹奏楽でフルートを吹くことができる場所を探し、社内に吹奏楽団のある楽器メーカーに就職。朝から夕方までは通常業務をこなし、週に三日ほど夜に吹奏楽団の練習、週末はコンサートやコンクールなどの本番、日本国内はもちろんアメリカやカナダなど、海外での公演もあったり、という生活を送っていました。

 

入団一年目の終わりから首席を任され、吹奏楽曲でのソロだけでなく、数人でのアンサンブル曲やコンチェルトでの演奏機会をいただく一方、もしも就職しないで、単独のフルーティストとして活動していたら、どんな人生を歩んでいたのだろう?と、いつも心の奥底で考えていましたが、息子の妊娠を機に休団。

 

そんな社会人時代は、夫の上海駐在で一旦幕を閉じたわけですが、一度退職することにより、念願だった「フルーティスト」だけの立場として活動できる状況になりました。
もちろん駐在妻なので、収入を得ることはありませんが、私がフルートを吹くことはそれが目的ではないですし、むしろお金のことを考えなくていいので、自分が本当にやりたい音楽や、心から聴いてほしいと願う相手のために演奏することができています。

 

一つだけこだわっているのは、音大卒・プロとしてのプライドは持ち続けています。

自分が心からやりたいと思えて、自分が納得できる演奏を届けられる機会でなければ、私がフルートを吹く価値が薄れてしまうと感じていて、その本質的な部分では絶対妥協しないようにしています。

 

上海に来て二ヶ月後に、住んでいるマンション内で「子供と楽しむフルートコンサート」を開催し、上海ではなかなか子連れでコンサートへ行けない方々をターゲットとして企画しました。

 

当時、一歳四ヶ月の息子がいる中、私のこだわりもあって、中国に住む日本人家庭では一般的な家政婦さんを雇っていない生活だったので、練習や準備が楽々こなせたわけではありませんでしたが、「とにかくやってみたい」という強いチャレンジ精神の下、実現することができました。それをきっかけに、日本人向けはもちろん、中国人のために演奏する機会にも恵まれるようになりました。(コンサートの一例)

今後は、出会いが出会いを呼び、チャリティコンサートに出演させていただく予定があります。

 

 

中国に住むことをきっかけに、綺麗な空気、安心安全な食べ物、マナーの良さ、あたりまえだと思っていたものが実はありがたいことなのだと、日本の魅力を再発見することもでき、自分が生まれ育った国を大事に思う気持ちが増し、東北のために何か私にできることをしたいと願うようになりました。

 

また、反日デモを経験し、日本で報道されている中国のイメージと、実際に住んでいて関わる中国人のあたたかさにギャップを感じ、将来、文化交流を通じて、その溝を少しでも埋めることができればなぁと夢見ています。

 

フルートという特技があって、私の上海生活は、より一層充実したものになっているように感じていて、フルートをやっていてよかったと心から思えるようになりました。

 

私にとってはたまたま「フルート」がそのきっかけになりましたが、在留邦人数が世界で二番目に多いと言われる上海と言えども、何かちょっとしたことができるだけでも、狭い日本人コミュニティの中では周りの方々を喜ばせるきっかけになるように思います。

けれど、そういうものがないという方は逆に、これから身につけるチャンスでもあるのでは?と思います。

上海には日本人向けの習い事がとてもたくさんありますし、中には、それらを教えるための資格を取ることができるものもあります。

 

 

さて、最後になりますが、私がブログを書いたり、フルートを演奏することによって、皆様へお届けしたいと思っているのは、どちらも共通しています。

 

それは、幸せな気持ち(嬉しい・楽しい・美味しい)を、自分だけではなく、より多くの方と共有したい。

自分や家族、周りの友人だけでなく、私が直接知らない人をも幸せだと感じさせられたら、これほど嬉しいことはありません。

 

おいしいと評判のお店へ行くことはもちろん、中国に住んでいる今、ここにいるうちに旅したい場所、日本からわざわざ行くことはないような地へ行ってみたいと思っています。

「アクティブだね」とよく言われるけれど、「今ここでしかできないことをする」をモットーに、ここ上海の地で私は生きています。

 

小島まり絵