グローバルトークセッション「世界を目指す挑戦者たちへ」

中国・インド・ベトナム就職のプロからのメッセージとは?


去る2015314日(土)、五反田ガレリアホールにて【世界シゴト博】が開催された。主催・プロデュースは、海外就職・転職情報Webサイト【アジアジョブズ】を運営するゼスト株式会社代表取締役・樫村周磨氏。(樫村氏からのメッセージは、記事の最後に掲載)

 

アジアを中心とする世界各地から人材エージェント、起業家が集合、海外転職・就職・インターン、キャリア相談の場を提供。各国事情に精通する専門家達が世界で働きたい若者を応援するイベントとして、記念すべき第一回開催の運びとなった。

「常にスキルアップして、日本人として何ができるか?を考えていきたい。」と吉田氏。小柄な外見から想像しづらい溢れるパワーが!
「常にスキルアップして、日本人として何ができるか?を考えていきたい。」と吉田氏。小柄な外見から想像しづらい溢れるパワーが!

今回レポートするのは、世界シゴト博の目玉の一つ、第三部のプログラム:グローバルトークセッション。グローバル人材分野の専門家を招き「世界を目指す挑戦者たちへのメッセージ」と題し、会場には海外・グローバル就職に関心を持つ100名を超える男女参加者が集った。

 

パネリストとして登壇したのは、中国代表:インテリジェンス・アンカーコンサルティング有限公司総経理・金鋭氏、インド代表:(株)リクルートホールディングス RGF-Central Japan Deskの関野光剛氏、ベトナム代表:iGlocal Resource Co., Ltdの吉田綾華氏の三氏。現地&日本で人材エージェントとして、多くの事例と接してきたプロフェッショナル各氏による熱いトークに、会場内の空気は一際熱気を帯びた。

 

トークセッションの中では、海外就職を目指す人なら誰もが気になる事柄:各国での現地生活事情、VISAや待遇を含めた実際の就職・転職事例や募集案件など、パネリスト自らの経験を織り交ぜながら、実用的ですぐに役立つ現地情報を紹介。さらに、「グローバル人材の定義とは?」「海外就職で一番大切なことは?」等、ナビゲーターの(株)リンク代表・都築氏からの問いかけに対し、各氏がそれぞれの見解を回答した。


ヒンズー等多神教のインドは日本と似ている部分もあり、親日国家で暮らしやすい。欧州・アジアへの旅行も行きやすくオススメ!と関野氏。
ヒンズー等多神教のインドは日本と似ている部分もあり、親日国家で暮らしやすい。欧州・アジアへの旅行も行きやすくオススメ!と関野氏。

「ベトナムは物価が安く、暮らしやすい。食事も日本人の口に合うものが多く、衣食住共に比較的過ごしやすい場所だと思う。」「とにかく、まずは飛び込む力が重要!少しでも興味とやってみたいという気持ちがあるなら、勇気を出してチャレンジしてほしい。」との言葉は、吉田綾華氏。女性ならではのフットワークと思い切りの良さを活かして、若くしてベトナムに飛び込んだ経験からアドバイスを提言。

 

関野氏は、「その国の文化、人々に対して尊敬の念、愛情を持つことが大切。上辺だけの態度はすぐに見破られる。」「インドは就労ビザの条件もハードル低いので、生活面ではハードだが海外就職先としてはチャレンジしやすい場所。」「世界最大のマーケットであり急速にインフラが発展している。今後の10年を見据えて、今スタートする意義がある。勇気をふりしぼって、行動に移してほしい。」とのアドバイスが。インド訛りの英語に苦戦しながら、筆談・絵談(!)も交えながら奮闘した駐在時代の経験や笑い話を交えて語った。

 


今の日中関係は色々とあるが、ピンチはチャンス。情報を多方面から入手して、まずは行って、自分の目で見て感じることが大事、と金氏。
今の日中関係は色々とあるが、ピンチはチャンス。情報を多方面から入手して、まずは行って、自分の目で見て感じることが大事、と金氏。

公私共に日本と中国の懸け橋として、二つの視点でカルチャーと人を見つめてきた金鋭氏からは、貫禄ある心に迫るアドバイスがあった。「【どこで?】よりも【何をやりたいのか?】が大切だ。」「【何人だから】が入った途端にダメになる。お互いの違いを理解し、どこであっても通用する人になってほしい。」と、熱を帯びた口調で語った。自らの人生経験と長きに渡って感じてきた想いが込められたようなメッセージは、若き後輩達の心に響いたことだろう。「もう一度言います。「自分は何をやりたいのか?【海外】は、目的なのか?それとも手段なのか?手段なら、最終的にやりたいことは何なのか?」と最後に繰り返し、マイクを置いた。


また、各氏が強調した共通意見は、「言葉は伝達の為のツールに過ぎない。」「海外では日本のような同調文化は全く通用しない。いちいち言葉にして思いを伝えることが大切。」という言葉とコミュニケーションについての問題だ。

もちろん、海外就職を目指すのであれば、英語をはじめとした現地語等は必要最低条件ではあるが、「発音良く流暢にしゃべる」ことばかりに囚われがちな我々日本人の悪い傾向について触れた。

 

「日本人は人の視線を気にしすぎ、間違えたらいけない等と恰好つけすぎ。」(関野氏)「日本人は心で相手にぶつかっていくことが苦手。テレパシーは通用しない。衝突や修羅場を乗り越えて、自らが進化する必要がある。」(金氏)等、耳の痛い弱点を指摘、思わず聴衆がうなずいてしまうような場面も。

「世界を語る前に、自分の国のことを自分の言葉で語ることが必要」(金氏)という一言は、とにかく英語が重要!と考えがちな安易な傾向について、海外で働く日本人として、本質的に大事なもの、求められているものは一体何なのか?を今一度考えさせるものであった。

  

 

さて、これを読んでいる皆さんはいかがだろう。


あなたが海外で働きたい理由は、何ですか?

海外は「目的」ですか?それとも「手段」ですか?

あなたが海外に出て「やりたいこと」は、何ですか? 

 

(取材・文:茉莉花)


©Kurasia@China&Asia 

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プロデューサー・樫村氏よりメッセージ

 

皆様、アジアジョブズプロデュースの参加交流型イベント【世界シゴト博】にご参加いただきありがとうございました。イベント当日は、世界就職を目指す100名を越える参加者と、海外で活躍する経営者やキャリアコンサルタントの交流の場として、様々なコンテンツを用意、大変な盛り上がりとなりました。

 

皆さんの海外就職・転職への関心の高さが伺え、スタッフ一同、改めて気持ちが引き締まる思いでした。

 

今後もセミナーやワークショップ、相談会や交流会をアジア各地で積極的に開催し、世界を舞台に活躍する挑戦者を、これからも沢山生み出していきたい。

そして、これらの活動の結果として、日本のグローバル化を推進し、人と企業のベストマッチングの機会を創り、世界に貢献していきたいと考えております。またイベントを通じて皆様にお会いできるのを楽しみにしています!

 

ゼスト株式会社 /【アジアジョブズ】

代表取締役社長 樫村周磨

 

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アジアジョブズHP:http://asiajobs.info/

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