編集長・茉莉花 

 

夫の転勤で帯同した中国・上海生活を経て、帰国後は雑誌や書籍など紙媒体を中心に編集/ライター/インタビュアとして活動。企画立案からコーディネート、インタビュー取材、写真撮影、海外取材、アテンドまで幅広く対応。おウチ中華料理&華流映画ドラマ愛好家/コラムニスト。

 

 

 

夫が上海転勤辞令を受けた当時、私自身は絵本雑貨店と託児事業を経営していたので、夫に帯同するかどうか?この事業をどうすればいいのか?娘の教育や育児の問題と併せて、自身の今後の仕事と人生設計について死ぬほど悩みました。

 

当時はまだまだ「駐在員の奥さん」のキャリアなど注目すらされなかった時代です。世間ではアメブロが出始めの段階でSNSが普及する前だった駐在期間中は、駐在地の情報を得ることも一苦労、ましてや帯同妻のキャリアについて話せるような雰囲気などもちろん無く、同じような志向の仲間を見つけることも難しく、私自身悩んだ時期もありました。せめて自分と親しい友人の「上海駐在生活でのモチベーションアップになれば」とKurasiaの構想を思いつき、ブログで上海駐在前相談の活動を一人、ボランティアでスタートしたのが事の始まりでした。

 

2008年~2011年の中国・上海駐在生活を経て、帰国してちょうど一年後の2012年7月『Kurasia@チャイナ&アジア+』を開設。上海の友人とビジネスを行いながら自らウェブマガジンの企画編集を行い、駐在中の有志仲間と共に上海現地でイベントを実施してきました。 

 

今、時代の流れと共に、駐在に帯同する女性は、渡航前まで働いていたという人のほうが多くなったように思います。また、SNS等の普及により情報過多となった影響もあるでしょうか、「早く働かなければ」「帰国後のキャリアについて考えなければ」というプレッシャー、ストレスや焦りを感じる人も少なくないように思います。

 

開設当時、サイトメッセージにも書きましたが、それぞれが、それぞれの思うような女性の人生、ステージごとのライフスタイルをマイペースで歩めることが理想であり願いです。一過性の代名詞でしかない「駐在妻」などという呼び名に縛られることなく、人生を長い一本の線で捉える。その後の生き方につなげていくことこそが大切である。その想いは今でも変わりありません。 

 

キラキラしている(ようにみえる)他の誰かと比べて、落ち込んだり焦ったりする必要はありません。不安をあおったり心の隙間に付け入るような資格商法、高額な自己啓発やコンサル商品に手を出したりする必要は本当にあるのでしょうか? 価値感や必要度は人により様々でしょうが、それでも一つ言えるのは、世の中に一足飛びに他人よりも抜きんでたり、輝けるような美味しい話は無い、ということでしょう。

 

もしも不安や焦りに苛まれたり今が停滞しているように思えるときは、回り道にみえても、そこで出会う物、事、人をまずは大切にして暮らしてみてください。与えられた条件の中で「今できること」にきちんと向かいあい、毎日すべきことをしながら地道に生きていけば、その先の道は自ずと行くべきところへ通じていくものだと、私は信じています。

 

Kurasia編集長 茉莉花

2018年4月追記